目次
作者・背景
- 作詞・作曲者: Lena Machado(リーナ・マチャード)
- 代表的な歌唱者: Weldon Kekauoha
- 制作年代・背景・経緯: オリジナルは1949年に「ハワイアン・ソング・バード」と称された伝説の歌姫リーナ・マチャードによって書かれました。当時、アメリカ本土での音楽活動のため愛する夫と離れて暮らしていたリーナが、遠く離れた夫からかかってきた長距離電話をモチーフに制作したものです。現代ではウェルドン・ケカウオハがアルバム『Pilialoha』(2012年)などでカバーし、甘く情熱的なラブソングとして多くのフラダンサーに愛されています。
この曲の読み方(Kaona)
この曲には隠された裏の意味(カオナ)はなく、表面通りの情景や想いを歌った楽曲です。「電話越しに聞こえる恋人の声」に胸を焦がし、お互いを激しく求め合う男女のリアルな情愛と情熱をストレートに歌い上げています。
日本語訳
愛している、愛している、本当に愛している
私の心はあなたに魅了されてしまった
電話から聞こえるあなたの声に
夜も眠れないと教えてくれる声に
胸の奥で高鳴る情熱によって
心がかき乱されていく
愛している、愛している、本当に愛している
あなたこそ私のレイ、私の愛しい人
深く見つめ返すあなたの眼差し
私には分かる、私を求めるあなたの望みが
私の胸の中へおいで
二人で心地よく寛ぎましょう
愛している、愛している、本当に愛している
意訳を含みます
言葉の奥に宿る想い(背景解説)
表面的に歌われているもの
歌詞では、当時としては最先端の遠距離通信ツールであった「kelepona(電話)」が登場します。受話器の向こうから聞こえる愛しい人の「夜も眠れない(moe ʻole i ka pō)」という寂しげな声を聞き、自分の胸の奥(loko)も激しくかき乱されていくという、遠距離恋愛の切ない情景がストレートに描かれています。
背景と情愛の解説
この曲には、ハワイアンソングによくある「政治的意図」や「自然の景色に人間の行為を隠す」といった二重構造のカオナはありません。1940年代当時、ハワイとアメリカ本土を繋ぐ電話は非常に高価で特別なものでした。
「あなたこそ私のレイ(ʻO ʻoe kuʻu lei)」と呼びかけ、「私の胸の中へおいで(Ma kuʻu poli mai ʻoe)」と求める描写は、言葉の裏に何かを隠すためではなく、物理的な距離に耐えかねて「今すぐその身体を抱きしめたい」と願う、リーナ・マチャード自身のリアルでストレートな恋心と官能的な情愛の告白そのものなのです。


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