2001年ミスアロハフラ|カウラナイカポーキイ③私たちがマイレのレイをまとう理由

姉ケアオメレメレから、生死を操るほどのフラと魔術を伝授されたカウラナイカポーキイ。
ここで、フラを学ぶ人なら誰もが胸熱になる、ディープな裏設定があります。

実はハワイ神話において、彼女はフラの祭壇に欠かせない神聖な植物「マイレ(Maile)」の4姉妹の女神を、一番下の末っ子として束ねる最高のエキスパートでもあります。

森のスピリットであるマイレ4姉妹(ハレ、カル・アリイ、ラウ・リイ、ラウ・ヌイ)は、それぞれ葉の形や香りが異なりますが、カウラナイカポーキイはそのすべての霊力を自由自在に操ることができました。

彼女が詠唱を唱えると、マイレの蔦が生き物のように伸びて敵を縛り付け、あるいはその高貴な香りで人々の傷ついた心を包み込んで癒やしたのです。

フラダンサーが今でもマイレのレイを大切に身にまとうのは、まさにこのカウラナイカポーキイが覚醒させた「植物の凄まじい生命力と守護の力」を直接その身に宿すため。

◇

最強のフラとマイレの魔術を手に入れた彼女は、ついに本番の任務へと向かいます。

精神を病んで彷徨っていた姉パーリウリのもとへ行き、授かったばかりの神聖なフラとヒーリングの魔術をもって、彼女の狂気を力強く祓い清めました。

こうして正気を取り戻したパーリウリを連れて、見事に帰還。
ドロドロに崩壊しかけていた家族は、末っ子が命がけで手に入れた「フラの力」によって、再び固い絆で結ばれたのです。

◇

2001年のメリー・モナークで、ナターシャ・オダが観客を総毛立たせるほどのエネルギーを放っていたのは……

「愛する家族を救うために、強大な魔術としてのフラをその身に宿した、カウラナイカポーキイ」の魂が、彼女に乗り移っていたからなのかもしれませんね。

(終わり)

📖 参考資料

・W. D. Westervelt|Legends of Gods and Ghost-Gods (1915) / Hawaiian Mythology(Gutenberg Project)
・Kamehameha Schools|Keaomelemele 公式あらすじ
・Keaoakua|The Legend of Keaomelemele

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