作詞・作曲
Maiki Aiu Lake(マイキ・アイウ・レイク)
クムフラとして多大な功績を残し、ハワイの文化復興に尽力した彼女が、自身のルーツや愛する島への想いを込めて書き下ろした名曲です。
カオナ
あり(広く知られる解釈)
訳詞
愛しいモキハナ、カウアイの島に咲く花
小さな葉のマイレと共に編み込まれてゆく 愛らしいマイレよ
美しく、香り高く、私はあなたを愛しています
私とあなた、心はいつも共にあります
心から愛しています、カウアイよ
訪れる人を温かく迎え、寛がせてくれる島
この歌を語り継ぎましょう、カウアイの名を
誇り高く、美しく、かけがえのない宝物
※意訳を含みます
象徴的なフレーズ
- Aloha mokihana
モキハナはカウアイ島を象徴する植物です。オレンジ色の小さな実からは、アニスに似た独特の甘く爽やかな香りが漂います。ハワイアン・ディクショナリーにおいても、この植物はカウアイ島のシンボルとして大切に扱われてきました。 - Wili ʻia
「編む」という意味の言葉ですが、単にレイを作る動作だけでなく、人との絆や愛情が強く結びついていく様子を象徴しています。 - Maile lau liʻiliʻi
カウアイ島の高地に自生する、葉の小さなマイレを指します。マイレは古来より神聖な植物とされ、特にこの「小さな葉」のタイプは、カウアイ島特有の美しさとして称えられます。 - Puʻuwai
「心」を意味します。解剖学的な心臓を指すだけでなく、感情や深い愛情が宿る場所として、ハワイの歌(メレ)では非常に頻繁に、かつ大切に用いられる言葉です。 - Haʻaheo
「誇り」を意味します。それは傲慢な自負ではなく、自分の故郷や愛する対象に対して抱く、静かで深い敬意を表しています。
描かれている情景(表の意味)
カウアイ島の美しい自然、特にその島を代表するモキハナとマイレが編み合わされる様子が描かれています。島を訪れる人々を温かく迎えるホスピタリティや、島全体を包み込む穏やかな空気感が映し出されており、カウアイ島への純粋な賛歌となっています。
自然・植物・地名の意味と背景
カウアイ島はハワイ諸島の中で最も古く、緑豊かな「ガーデン・アイランド」として知られています。この島を象徴するモキハナは、他の島には自生しない固有種であり、その香りは乾燥しても長く続くことから、変わらぬ愛や記憶の象徴とされます。 また、マイレは森の女神ラカに捧げられる神聖な植物であり、特にカウアイのマイレは、ハワイ全土でその香りの良さが賞賛されてきました。カウアイ島は神話において、フラの神話的な発祥の地の一つとも言われており、植物を愛でることは、そのまま島の霊性(マナ)に触れることを意味しています。
裏側に感じられる想い(カオナ)
カオナがあると言われる理由は、ハワイの伝統的な修辞法において、異なる植物を編み合わせる描写が、単なるレイ作りではなく「二人の深い結びつき」や「家族やコミュニティの調和」を暗示するためです。 モキハナの実はカウアイ島の男性、あるいはその土地そのものを象徴し、マイレの蔦はそれを包み込む女性や深い友情を象徴していると捉えることができます。二つが絡み合い、一つのレイになることは、異なる背景を持つ者同士が一つに溶け合う「アロハ」の精神を体現しています。 また、マイキ・アイウ・レイクがこの曲を作った背景には、自身の系譜への敬意が込められています。訪れる人を歓迎する「Luana hoʻokipa」という表現は、単なる観光案内ではなく、カウアイの人々が古くから大切にしてきた、他者を家族のように迎え入れる「オハナ」の精神への深い自負が隠されているのかもしれません。
※歌詞表現および文化的背景に基づく解釈です
踊るときは?
モキハナの香りを感じるところは、ふわっと優しく香りを楽しむような気持ちで動く。
心(プウヴァイ)を表すときは、自分の中にある大切な想いをそっと取り出すような感覚を意識する。
カウアイ島の「Haʻaheo(誇り)」の場面では、背筋をすっと伸ばして、島を大切に想う気持ちを内側からにじませる。
レイを編む動きは、指先までやわらかく使って、大切な人とのつながりをひとつずつ紡いでいくような気持ちで踊る。
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