2001年ミスアロハフラ|カウラナイカポーキイ①不倫劇と狂気の物語

フラの最高峰、メリー・モナーク。
その長い歴史の中でも、2001年にミスアロハフラに輝いたナターシャ・オダのカヒコ(古典フラ)は、今なお「歴代最高峰」「神が宿ったステージ」として語り継がれています。

彼女が地を揺らすような力強いステップで踊り上げた曲こそが、
『Mele Aloha No Kaulana-i-ka-pokiʻi E Keaomelemele』。

美しき姉妹の絆を歌った曲ですが、その歌詞の裏側に隠された神話の全貌は、私たちがよく知る「優雅なフラ」のイメージを覆す、ドロドロとした人間模様と凄まじい魔術の世界でした。

◇

物語は、主人公カウラナイカポーキイの兄である、カハナイの「不倫」から始まります。

カハナイには、パーリウリというそれは美しい妻がいました。
しかし兄は、マウナケアの絶世の雪の女神・ポリアフの美しさに目を奪われ、妻を捨てて浮気に走ってしまいます。

愛する夫に裏切られた妻パーリウリは、あまりの絶望から精神を病み、正気を失ってしまいました。
彼女は泣き叫びながら、狂ったように各地を彷徨い、終わりなき「狂気のフラ」を踊り続けるという異常事態に陥ります。

この家族の崩壊を、雲の上からハラハラしながら見ていたのが、長女の女神ケアオメレメレです。

「このままでは家族が滅びてしまう。狂ったパーリウリを救い出し、一族の絆を取り戻さなければならない」

姉は決意します。
しかし、その重大な任務の立役者として選ばれたのは、まだ幼き末っ子の妹、カウラナイカポーキイだったのです……。

【次回】幼き妹が「貝の舟」に乗り、命がけの旅へ出ます。お楽しみに!

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